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~●かながわの木が香る街づくり「住・緑・家」~ 

​横浜市磯子区

~最小限最強の木造建築プロトタイプ~ 

三井杉田台自治会館
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・南側公園より見る  外壁:県産杉竪羽目貼

●事業の経緯

平成23年度森林整備加速化・林業再生事業補助金を利用し、神奈川県産木材を使用した自治会館を建設しました。この自治会館は今後神奈川県産木材を利用し、神奈川県の森林の環境を守り、地域木材による景観形成を地域に推進する拠点の役割を担っています。          又横浜市自治会・町内会館整備費補助制度も利用しています。

(社)神奈川県建築士事務所協会と神奈川県木材協同組合連合会が主催し、神奈川県産木材を利用した住宅や自治会館等の提案を行っている制度‘設計者選定システム「住・緑・家(すみか)」コンペ’を利用し計画されました。

自治会、行政、神奈川県建築士事務所協会、神奈川県木材協同組合連合会、設計者、施工者が協働し、環境、景観、福祉、防災に配慮した地域街づくりの「社会関係資本」を構築しております。

●施設概要

   三井杉田台自治会館    

   住所:横浜市磯子区

   建物用途:自治会館

   敷地面積:162.93㎡

   建築面積:77.61㎡

   延床面積:150.20㎡

   構造規模:在来木造 2階建て

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●会館の計画の特徴

①かながわの木が香る会館

使用木材の内、神奈川県産木材を90%以上使用した木の香る空間です。

県産木材を軸組み材、下地材、外壁、内装壁、床のみでなく、館名板や室名札、玄関扉、家具、階段手摺、外構土留め杭などに至るまで、県産木材の表現を追求し地球環境に配慮しながら、うるおいのある外観、内観の意匠がつくられています。

②地震に強い構造 

基準の2倍にあたる耐震強度(令46条に定める壁量)を実現しています。床、屋根の水平構面を強化して許容応力度設計も行っています。

2階を正方形のホール、1階は大黒柱となる耐震コアを中心に上下左右対称で偏りのない平面計画とし、1~2階に縦に連続する耐震壁(通し壁)を配置し地域市民が構造上の安全を理解しやすい形としています。

③街のランドマークであること

風見鶏、トップライトのある象徴的な屋根が周辺地域の親しみのある景観形成をしています。

 

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・2階かながわの木が香るホール  開閉トップライトによる自然の採光、通風  大梁:県産ひのき集成材

④高齢者に優しいこと

 回遊性のある1階のギャラリーや会議室が戸襖で開放され、多用途機能に使用でき、子供や高齢者に優しいユニバーサルな空間です。

2階ホールへのエレベーターを設置、南側公園からのアプローチやスロープを設置し、高齢者の出入りや荷物の運搬に配慮しました。

階段幅が1500mmと幅広く、ホールの入退室をスムースにしています。

⑤環境にやさしい建物であること

庇がある南北の大きい窓、ホールの開閉式天窓で自然の採光、通風を確保し光熱費や冷房費を削減し地域の住まいづくりにも十分可能な地球環境維持の方法を示しています。

⑥防災避難の拠点として

北側の擁壁は安息角を満たすことにより安全な設計をこころがけました。2階から避難梯子を利用し、2方向避難経路を用意しました。災害時の情報伝達のシステムとして、南側壁面にアマチュア無線のアンテナたてを用意しております。

⑦地域の街づくり、住まいづくりの拠点

地域木材、在来工法を生かし、地場の工務店が施工可能な工法を採用し、最小限の耐震壁で最強の耐震性を実現し、最小限最強の木造建築のプロトタイプを目指しています。

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1階 回遊性のあるギャラリー

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1階 ギャラリー EV乗り場

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EVシャフトに風見鶏

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