大和市障害者自立支援センター
大和市鶴間
~市民と障害者の交流空間~

AFTER:線路越しに表した新しい社の顔
●市営住宅建て替えによる福祉の街づくり
当施設は国土交通省「まちづくり交付金」を活用した住宅市街地整備の一環として計画されたものです。
老朽化した市営鶴間台住宅を建替えることで生み出される用地に、地区内の福祉施設(当施設)を移転し機能を充実させるとともに、移転跡地を活用した地域医療施設の充実強化を図ります。また、建替え後の市営住宅はバリアフリー対応とし、シルバーハウジングを併設、鶴間駅周辺地区の福祉のまちづくりとしての拠点性を高めました。
●施設概要
大和市障害者自立支援センター
住所:神奈川県大和市鶴間1-19-3
建物用途:障害者自立支援センター
敷地面積:935.95㎡
建築面積:511.22㎡
延床面積:496.67㎡
構造規模:軽量鉄骨造 平屋
BEFORE:緑に覆われていた旧ファサード

●市内の障害者施設の拠点
当施設は従来の授産訓練施設に加え障害者が就労する為の相談をし、企業と障害者の仲介を行う施設です。
●障害者と地域住民の交流を生む空間
市営住宅住民を含む周辺住民と障害者の交流を生む「交流空間」を施設の中心に設け、直接南北の道路からアプローチできるようにし、市民が寄り付きやすい施設としました。交流空間は休憩所、食堂などとして普段は使用されますが、訓練を目的とした喫茶店、休日には地域音楽家のコンサート会場などの催し物会場として多目的に利用され、施設利用者と市民の交流を生む場として利用されております。
外部はハナミズキの街路樹を設け、土木製品(土留め付U字溝)を利用したベンチや、ツリーサークルベンチ(下水用マンホール側塊)が親しげな表情を演出します。

AFTER:正門より見るショールームとガラス屋根の連絡通路

BEFORE:印象が薄かった旧正門ファアード
●意匠・構造
公的資金を有効に利用し、幅広い空間を生み出すため、軽量の外装(金属断熱パネル)、最小限の内装材を施し、地震力を受けにくく、施設全体が一体化した空間をめざしました。無彩色の仕上げをベースに色付ポリカーボネート板が楽しげな雰囲気を演出しております。
●ユニバーサルデザイン
神奈川県福祉のまちづくり条例に適合した、身障者、高齢者に優しい施設をめざしました。
身障者便所は漏便に備えたシャワー室を併設し、明るく広々、衛生的にしました。
●省エネルギーの配慮
交流空間を中心として、南北に大きな窓と庇を設け、自然の通風を促し、南に落葉樹のツリーサークルを設け、夏期の空調稼動を最小限におさえました。不要な間仕切りをなくし、全室自然採光に配慮し、照明の利用を最小限にしました。

・上下階の展示が連続する階段

・展示が一望できるカーテンウォール






