アネックスマノア
西東京市
~武蔵野の緑の遺産と住みよい街づくり2~
●武蔵野の緑の遺産と住みよい街づくり
建築主の所有する長く地域に根ざし、愛されてきた屋敷林は西東京市の特別緑地保全地区に指定されました。所有地の一部を宅地として開発し今回の計画地となりました。敷地の南側には所有者が寄付されたあらやしき公園があります。2つのハウジング計画は建築主が築き守ってきた森林を住空間や店舗からも享受し、相互に潤いがある景観を楽しんで周辺住民と共に住み続けることが出来るように配慮した計画です。住戸LDKに面した大きな窓とゆったりくつろげるガーデンから屋敷林や緑を楽しむことが出来ます。住戸への外観を多孔質(ポーラス)にかたちづくることにより、あらゆる角度から緑やそよ風を感じることができます。2つのハウジング計画は外壁の色彩、材料やバルコニーのフレームの形状を統一し、一体のハウジングとして計画しております。
・あらやしき公園入口から見る
●ANNEXMANOR
1階が3店舗、2~3階が8戸のワンルーム共同住宅。公道に360度囲まれた敷地を利用し、2階は曲面の大きな住戸のバルコニー、ゆったりとした住戸のアプローチから空間周辺の緑地を楽しめるように多孔質(ポーラス)に構成されております。1階各店舗からも円形の庇を利用し、緑地の景観を享受し、周辺住民が集まる賑わいを生んでおります。1階の店舗はイタリアンレストラン、ベーカリー、整体院に利用され、レストランのランチは連日満員です。
2階のワンルームは女性限定で近隣の大学生、若いOLに利用されております。3階は現在オーナー専用の利用となっており303号室の大きな部屋は近隣の自治会の会合場所になっております。マノアハウス同様、全室奥行き1.6mのテーブルが置ける大きなバルコニーからのあらやしき公園の風景がとても潤いがあり、桜の季節が特に華やかです。
・用 途 店舗(3室)、共同住宅(8戸)
・構造規模 S造3階建て
・建築面積 278.19 ㎡ 延床面積 499.5 ㎡
・設計監理 MOA+有限会社相原聰建築設計事務所
・施 工 清本建設株式会社
・設計期間 平成26 年5 月~平成27 年11 月
・工事期間 平成27 年11 月~平成28 年8 月
・交差点より見る 左はあらやしき公園の緑
・あらやしき公園よりファサードを見る
・303号室ガーデンよりあらやしき公園を見る
・302号室ガーデンよりあらやしき公園を見る
・3階アプローチ
・204号室ガーデンよりあらやしき公園を見る
・3階アプローチから緑が見える
・2階お社
・2階アプローチ
・ファサード夜景